同じ1倍台でも中身が全然違う馬とは?


◆同じ1.7倍でも投票の入り方が違う。


象徴的だったのが2009年の皐月賞とヴィクトリアマイルカップ。

皐月賞の1番人気はロジユニヴァースが1.7倍とダントツ。デビューから無敗の4連勝だったこともあり、競馬新聞には◎がグリグリであったことでしょう。しかし、時系列オッズを見ていると、特にオッズに動きがあるわけではなく、淡々と投票が入っているのがわかります。これは、一般ファンが競馬新聞の印と4連勝のインパクトで買っているだけであると推察できます。

一方のヴィクトリアマイルカップの1番人気はウオッカで、こちらも1.7倍でダントツ。但し、昨年のジャパンカップ3着の敗退から、海外のGⅡを5着、ドバイワールドカップを7着と一時期の勢いがなくなり、衰えたのではないかと世間では言われ始めていました。しかし、時系列オッズを見てみると、15時1分・15時19分・15時34分に大きく投票が入っているのがわかります。

皐月賞の15時2分・15時19分と比較してもわかりますし、前後の投票数と比較してもわかります。明らかに大きな投票が入っています。つまり、ウオッカに関しては一般ファンは限界説などを不安視し、あまり買われていなかったのでしょう。ですが、インサイダーは1600Mならば、ウオッカはまだまだいけると判断したのか、かなり大きく投票しているのがわかります。

結果的に同じ1.7倍ですが、中身は全然違うという良い例です。


※クリックで拡大することができます
※自作ソフトMONSTERでの分析結果です

 

以上のように皐月賞でロジユニヴァースは1.7倍を裏切り大敗を喫した一方で、ヴィクトリアマイルカップのウオッカは1.7倍の期待に見事に答え、史上稀に見る圧勝となりました。

ダントツ1番人気の馬が勝つときと負けるときが事前にわかれば、かなり有効的だと思います。

是非、参考にされて下さい。


 

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